令和2年決算特別委員会 総括質問 小菅千保子


令和2年決算特別委員会 総括質問 小菅千保子

一 複合災害への備えについて

次の3点について、区長の所見を伺う。

  1. 家庭内において、災害時の対応を予め確認し決めておくことは、重要であると考える。地震や風水害など様々な災害により対策も変わることから、その対応を知ってもらうためにも、家族防災会議の推進を図るべきと考えるが、どうか。
  2. 自主防災組織について、役割の周知を図り、適切な対応訓練が行えるように、取り組んでいくべきと考えるが、どうか。
  3. 高層集合住宅においては、個人だけではなく、集合住宅全体での備えが必要であると考える。
    そこで、集合住宅における防災組織の体制づくりや訓練などに対して、支援していくべきと考えるが、どうか。

【区長答弁】

小菅委員のご質問にお答えいたします。
まず、家族防災会議の推進についてです。
区では、防災訓練や 防災出前講座の場で、発災時の家族の安否確認方法や避難方法について、あらかじめ話し合っていただくよう説明を行っています。
また、水害時の地域の取組みを検討する「コミュニティ防災」では、ワークショップにおいて、マイ・タイムラインの作成を行い、内水氾濫や外水氾濫など災害の種別ごとに家族全員の避難方法を検討していただいています。
今後も、訓練などの機会を通じ、家族内で話し合うことの重要性を周知し、家族における防災意識の向上に努めて参ります。
次に、自主防災組織の役割の周知と訓練についてです。
区では、自主防災組織に対し、結成や活動のための助成制度を設け、活用していただいております。
委員ご提案の自主防災組織の目的や役割の周知については、助成の手引きや活動事例を紹介するチラシを充実させるなど、様々な取組みにより努めて参ります。
また、訓練についても、防災 普及 指導員による防災 出前講座等の充実を図り、防災力の向上を支援して参ります。
次に、マンションにおける防災組織の体制づくりや訓練などに対する区の支援についてです。
区では、マンション管理組合等に対し、防災 資器材 購入費用の助成を行っており、自主 防災組織の規約や防災 活動計画等の整備を要件とすることで、防災組織の体制づくりを進めています。
また、今年度改定する集合住宅 防災ハンドブックやマンション管理セミナーを通じ、防災意識の啓発を図ることで、マンション住民のより一層の 安全安心を支援して参ります。

 

二 おくやみワンストップサービスの取り組みについて

死亡に関する様々な手続きをワンストップ化することにより、区民の利便性を図る必要があると考える。
そこで、本区においても、ワンストップサービスを提供するため、「おくやみワンストップコーナー」を設置すべきと考えるがどうか、区長の所見を伺う。

【区長答弁】

ご質問にお答えいたします。
身近な方がお亡くなりに なった場合、保険や福祉など 区役所での手続きに加え、銀行や 法務局など様々な場所で手続きが必要となります。
本区では、必要な手続きや問合せ先を確認できるリストをお渡しするほか、区公式ホームページに掲載し、ご遺族がスムーズに手続きができるよう努めて参りました。
「おくやみコーナー」は、亡くなった方や 遺族の状況に応じて、必要な手続きを整理し、申請書の作成や証明書類の取得を支援するなど、死亡に関する手続きのワンストップサービスを提供するものと認識をしています。
本区における「おくやみコーナー」の設置については、ご遺族のプライバシーへ配慮した設置場所の検討や、幅広い知識を持った職員の育成などの課題があります。
今後、他自治体の動向などを踏まえ、「おくやみコーナー」の設置について研究して参ります。

三 がん検診について

次の2点について、区長の所見を伺う。

  1. がん検診を推進するため、医師会と連携して、かかりつけ医から受診を促すような取組みをすべきと考えるが、どうか。
  2. がん検診を受診した方のその後の精密検査の受診状況を把握し、治療につなげるといった精度管理の仕組みを構築すべきと考えるが、どうか。

【区長答弁】

ご質問にお答えいたします。
まず、がん検診の推進に向けた、医師会と連携した取り組みについてです。
区ではこれまでも、総合健康診査とがん検診を併せてご案内し、受診率の向上に努めて参りました。
また、昨年度の内視鏡検査による胃がん検診の開始にあたり、総合健康診査を受診された方には、かかりつけ医から、がん検診を勧奨していただいております。
今後も医師会と連携し、一人でも多くの方に受診していただくよう取り組んで参ります。
次に、がん検診の精度管理についてです。
がん検診の精度管理の体制を構築することは、質の高い検診を維持し、死亡率の減少に繋がると認識をしています。
区では、昨年度より、実施している がん検診すべてにおいて、体制を整備したところです。
引き続き、適正な精度管理により、がん検診全体の質を確保して参ります。