平成26年決算特別委員会 総括質問 10月20日


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寺田 晃 議員

  1. 情報システム経費について
  2. 文化観光施策の推進について
    ①文化施設の入館者増の取り組みについて
    ②「めぐりん」の観光利用促進について
    ③親水テラスの活用による隅田川沿いの活性化について
  3. 駐輪場対策について

1.情報システム経費について

Q.
平成25年度の情報システム経費は約8億8千万円であり、一概に比較はできないが、21年度から24年度までの4年間では、他区と比べて多額である。今後、社会保障・税番号制度に関わるシステム改修も予定されている中で、経費の圧縮や低減について、どのように取り組んでいくのか、区長に伺う。

A.【区長答弁】
今後、「社会保障・税番号制度」に関わるシステム改修が予定されるなど、経費の増大が見込まれる。
こうした状況の中で、可能な限り経費縮減を行っていく必要があり、現在も様々な観点から取り組んでいる。
具体的には、システムの導入やシステム改修時におきまして、情報通信技術に精通した専門知識を有するCIO補佐から、システムの内容や機器の構成について技術的な助言を受け、経費の縮減を図っている。
また、事業者から見積もりを徴取する際には、詳細な「作業工程表」や「作業体制図」を提出させ、それらを厳しく精査することで、開発経費の圧縮に努めている。
今後は、このような取り組みを継続するとともに、システム調達方法の見直しを図り、ソフトウエアとハードウエアの分離調達を導入するなど様々な工夫によって、経費の圧縮・低減に努力する。

2.文化観光施策の推進について

Q.
次の3点について、区長に伺う。
①区立の文化施設では、書道博物館における東京国立博物館との連携企画の実施など、入館者増に向けて取り組んでいる。東京オリンピック・パラリンピックを控え、今後、世界からも、本物を求めて来館者が増えていくと考える。そこで、来館者の間口を広げるため、都内の他の文化施設との連携や、区立文化施設の年間パス・一生涯パスの新設、通常入館券の半券提示による割引などを行うべきと考えるがどうか。

②めぐりんを活用した観光利用促進を図るため、めぐりんの路線ごとに周辺の文化や歴史を紹介した観光マップの作成や、めぐりんのバス停留所に文化施設等をわかりやすく表示することで、新たな来街者の誘因になると考えるが、どうか。

③隅田川親水テラスやその周辺に、本を読めるオープンカフェやレストランの整備、川沿いのマラソンコースの再整備を行い、隅田川沿いの活性化を進めていくべきと考えるが、どうか。

A.【区長答弁】
①文化施設における入館者増の取り組みについて
東京オリンピック・パラリンピックの開催を控え、台東区の文化を国内外に向けて広く発信するため、本区ゆかりの文化に触れていただく機会を、さらに充実させることは重要。
区はこれまでも、区立の各施設の特性を活かした魅力ある企画展の開催や、共通入館券の積極的なPRなど、来館者サービスの向上に取り組んできた。
来館者の利便性をさらに高め、より多くの方々に来ていただきたいと考えており、現在、「各施設の年間パスポート」や「施設間の相互割引制度」の実施に向けて検討している。
また、都内78カ所の美術館等に割引または無料で入館できる「ぐるっとパス」をより多くの方にご利用いただけるよう、引き続きPRに努めていく。

②めぐりんの観光利用の促進について
めぐりんを活用し、本区の観光振興を推進していくことは、有効であると考えている。区ではこれまでも、めぐりんの路線ルートを表示した地区別の観光マップや「台東ぶらり散歩シリーズ」など、多くのマップを作成し、観光客の利便性の向上や、誘客に努めてきた。
今後、国内外からの観光客の増加が見込まれる中で、本区の多彩な魅力を伝えるためには、観光マップの内容を見直し、さらに分かりやすく、利便性の高いマップの作成が必要であると考える。
めぐりんを活用したマップについても、その中で検討し、また、めぐりんのバス停留所における文化施設等の表示については、初めて本区を訪れる観光客にも分かりやすくご案内ができるよう、表示方法の改善に努めていく。

③親水テラスやその周辺の活用による隅田川沿いの活性化について
区はこれまで東京スカイツリーを望む展望広場やオープンカフェの整備など、水辺の活性化に資する整備を行ってきた。また、東京都においては、本区を含む、隅田川に隣接する区や関係団体等からなる「隅田川ルネサンス協議会」を立ち上げ、川を活用した活性化の取り組みを進めている。
マラソンコースの再整備等も水辺の活性化に寄与するものと考えており、今後も、この点も含め、河川管理者である都と協議をしながら、隅田川の水辺活性化に向け、取り組んでいく。

3.駐輪場対策について

Q.
隅田公園自転車駐車場の定期の利用状況は、満車の状況が続いており、現在多くのキャンセル待ちを抱えている。
そこで、緊急対策としてリバーサイドギャラリーの半分のスペースを利用し駐輪対策をすべきと考えるがどうか、区長の所見を伺う。

A.【区長答弁】
隅田公園自転車駐車場につきましては、1,200台余りの駐輪台数を確保しているが、区内の駐輪場の中でも利用希望者が最も多い自転車駐車場となっている。
同自転車駐車場を含む浅草駅周辺の駐輪場の収容台数は、依然として不足している状況であり、隣接する駐輪場への誘導などを実施している。
リバーサイドギャラリーのスペース活用については、同ギャラリーは、近年、利用状況が増加傾向にある。今後、ギャラリーとして果たしている役割を勘案したうえで、総合的に検討していく。