台東区議会公明党として、区が実施している「ものづくり支援策」について調査するために、台東区小島にある「台東デザイナーズビレッジ」及び同ビレッジ卒業生が区内で経営するアクセサリーショップを訪問・視察いたしました。
台東区では、今年度から「台東区産業振興プラン」をスタートさせ、ものづくり産業に光を当てて地域活性化を目指しています。台東区は古くから、かばんや靴、アクセサリーなど多種多様な「ものづくり」が街の活力源となってきましたが、昨今の安価な海外製品の流入や後継者不足などが原因で、ものづくり産業の規模が縮小を余儀なくされています。こうした現状を打開するため、今年3月に策定された「台東区産業振興プラン」は、次代を支える担い手づくり」など5つの施策方針に沿って、61の事業を、5年間で実施することを明記しています。具体的には、ものづくり企業への就職を支援する「ものづくり人材就職支援」や、商店街の空き店舗で開業する企業に対し補助金を交付する「商店街空き店舗活用支援」などが新規事業として盛り込まれた。
同プランの支援を受けているデザイナーズビレッジで、区議団メンバーは鈴木淳マネージャーや若手クリエーターと意見交換をいたしました。鈴木マネージャーからは、同ビレッジが人材育成の上で着実に成果を出している一方で、入居者が卒業後に台東区内で活動を希望しても、適当な場所が見つからず困っている現状を報告され、「商店街空き店舗活用支援」の弾力的な運用など、さらなる支援を要請されました。
「台東区産業振興プラン」による支援策が、一定の成果を挙げていることが確認できましたが、さらなる課題も浮かび上がってまいりました。区議会公明党としては、利用者の視点に立った支援の充実に向け、さらに全力で取り組んでまいります。
5月25日 「台東デザイナーズビレッジ」を視察